植村隆元記者の雇用継続について

北星学園大学は、非常勤講師として雇っている例の元朝日新聞記者、植村隆氏を来年度も雇用するようだ。

私は、慰安婦問題に関して、彼の責任は軽くないと考えているが、それは言論で追及していくべきであり、無論、脅迫という卑劣な手段を用いるべきではない。その意味では、今回の大学が下した判断は、妥当なところだろう。

ただ、今月発売の『文藝春秋』に載っている彼の手記を読むと、彼は元々、今年の4月から神戸松蔭女子学院大学の教授就任が決まっていたようだ。それが、ネットの抗議などによって、白紙にされてしまったのだが、この時に、もっと雇用契約の継続を強く主張すればよかったのではと個人的には思う。

正教授と非常勤講師では身分保証の固さがまるで違う。あの時戦っていれば、恐らく彼は勝てただろうし、一旦教授になってしまえば、簡単にはクビにならない。下世話な話だが、給料も全く違う。もちろん、今起きている雇い止め問題など、起きるはずもない。あらゆる面で、彼にとって望ましい結果になっていたはずだ。余計なお世話かもしれないが。